誰しも加齢による体力の低下は避けられませんが、そうした変化が顕著にみられるのが50代と言われていますね。
また、50代になると、それまでの生活習慣からくる様々な病気のリスクが高まるとも言われています。
50代に入ったら、体力維持や健康管理といったことに意識を向け、定期検診を受診するようにしたほうが良さそうですね。
- 体力のピークは男女とも10代
- 50代の三大疾病は「がん」「心疾患」「脳卒中」
- 「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」にも注意
- 男性は「前立腺肥大」、女性は「骨粗鬆症」に注意
- 男女ともに起こる更年期障害
- これ以外にも様々な変化が起こる
- 自分の健康に関心を持つことが大切
体力のピークは男女とも10代
体力のピークは、男性が17歳前後、女性が14歳前後と言われていて、男女ともに20歳を過ぎると、徐々に体力が低下するそうです。
また、筋肉量については、40代まで維持されると言われていて、それが急激に低下するのが50代ということです。
よく、50代に入ると「ガクンとくる」などと言いますが、それはこういったことが原因の一つになっているのかもしれませんね。
50代の三大疾病は「がん」「心疾患」「脳卒中」
そして、体力の低下とともに起こる変化が血管の老化です。
血管の老化は、運動不足や生活習慣の乱れ、食生活の乱れ、加齢によって起こりますが、血管が老化すると動脈硬化(動脈の弾力性が低下する症状)が起こり、それにより虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中になることがあるようです。
50代の死因に心疾患や脳卒中が多いのは、こうしたことが原因なのですね。
また、50代になると、心疾患や脳卒中以外にも「がん」のリスクが高まります。
定期健診による早期発見も大切ですが、生活習慣の改善による予防も大切ですので、日頃から気をつけておいたほうが良さそうです。
「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」にも注意
そして、食生活の乱れなどからくる、糖尿病や高血圧、高脂血症にも注意が必要です。
糖尿病は、動脈の損傷や劣化を引き起こします。高血圧は心筋や心臓に影響し、それが原因で心不全になることもあります。
また、高脂血症は心臓の動脈に影響し、それにより血管が詰まると、麻痺を引き起こすことがあります。どれも要注意ですね。
男性は「前立腺肥大」、女性は「骨粗鬆症」に注意
そして、50代の男性に多くみられるのが前立腺肥大です。
前立腺肥大は、排尿困難や夜間頻尿といった日常生活に影響する症状を引き起こすだけでなく、治療を遅らせると、膀胱炎や腎機能障害を引き起こすこともありますので要注意です。
また、50代以降の女性に多くみられるのが骨粗鬆症です。
骨粗鬆症は、骨折の原因になるだけでなく、背中の痛みなどの症状を引き起こすこともありますので要注意ですね。
男女ともに起こる更年期障害
また、更年期障害と言うと、女性特有のものといった印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、更年期障害は男性にも起こる病気です。
男性の更年期障害では、不安が強くなったり、気力や記憶力の低下が著しくなることがありますので、そういった症状を感じた場合は、早めに医師に相談したほうが良いと思います。
なお、男性の更年期障害の治療は、泌尿器科で行うのが一般的とのことです。
これ以外にも様々な変化が起こる
また、50代になると、これ以外にもいろいろな変化が起こります。
例えば、目の不調もそうですし、歯の不調も同様だろうと思います。
また、加齢性難聴の症状が出始めるのも50代と言われていますし、夜間頻尿も50代からが要注意と言われています。
自分の健康に関心を持つことが大切
このように、50代はさまざまな健康上のリスクに注意すべき年代ですが、大切なのは、自分自身の健康に関心を持つことではないかと思います。
健康診断や人間ドックなども活用し、健康的な生活を送れるようにしたいですね。