資産形成は若い人ほど有利

今年からスタートした新NISAですが、元本保証はないものの、合計1,800万円までは非課税扱いで、つみたて投資にも対応していることから、資産形成には有効な制度と言われているようですね。

また、資産形成において重要なのが、利益が利益を生むという複利効果ですが、その効果は、投資する期間が長ければ長いほど大きくなります。

そのため、資産形成をする場合は、より若いときから始めるほど有利になりますので、関心のある方は、新NISAについて調べてみてはどうでしょうか?

 

資産形成は若いほど有利

何らかの金融商品に投資をすると、利回りに応じた利益(運用益)を得ることができますが、投資によって得た利益を再び投資することで、利益が利益を生み、資産が雪だるま式に増えていきます。

一般に、これを複利効果と言いますが、この複利効果は、投資をする期間が長ければ長いほど大きくなりますので、より若いときから投資を始めた人ほど有利になるというわけですね。

また、投資の世界には、複利効果によって元本が2倍になるまでの投資期間を概算で求める「72の法則」(72÷金利=期間)という法則がありますが、実際にこの法則で計算してみると、いかに複利効果が大きなものかわかると思います。

例えば、金融商品への投資により、資金を年利(複利)3%で運用できたと仮定した場合は、
72 ÷ 3% = 24年
という計算式になり、24年間で資金を倍にできることがわかります。

また、年利(複利)3%ではなく、5%で運用できたと仮定した場合は、
72 ÷ 5% = 14.4年
という計算式になり、15年弱で資金を倍にできることがわかります。

 

毎月3万円を30年間つみたて投資すると

さて、ここでもう少し具体的な計算をしてみます。

現在30歳の会社員が、60歳の定年までの30年間、毎月3万円ずつ新NISAでつみたて投資をした場合を例に、複利効果の大きさを見てみましょう。

元本の総額は3万円×12か月×30年=1,080万円です。

 

(例1) 年利3%(複利)で運用できた場合

10年後 [元本] 3,600,000円 [資産] 4,194,000円
20年後 [元本] 7,200,000円 [資産] 9,830,400円
30年後 [元本]10,800,000円 [資産]17,405,232円

 

(例2) 年利5%(複利)で運用できた場合

10年後 [元本] 3,600,000円 [資産] 4,650,612円
20年後 [元本] 7,200,000円 [資産]12,225,960円
30年後 [元本]10,800,000円 [資産]24,565,404円

 

比較的低リスクの商品に投資した場合は、年利3%(複利)程度になると言われていますが、それでも30年間投資し続けると、資産は元本の約1.6倍になります。

また、株式などに投資をした場合は、年利5%(複利)程度になると言われていますが、わずか2%の違いでも、30年間の投資で資産は元本の2倍以上になります。

これが複利効果なのですよね。

 

元本割れを防ぐには長期投資が必要

ただし、新NISAには元本保証がありませんし、利回りの保証もありません。そのため、ここで計算したような結果にならない可能性(リスク)もあるわけですね。

ただ、「過去のデータを検証した限り」という条件つきではありますが、15年以上の長期投資を行えば、少なくとも元本割れすることはないとも言われています。

投資の名著に「ウォール街のランダム・ウォーカー」という書籍がありますが、その書籍では、「1950年から2020年のデータを使用した場合、15年以上の長期投資では元本割れしない」という分析結果が紹介されています。

1950年から2020年の間には、1987年のブラックマンデーや、2008年のリーマン・ショックといった株価の暴落もありましたが、それでも15年以上の長期投資をすれば、元本割れすることはないというわけです。

 

投資は自己責任で行うもの

もちろん、これはあくまでも過去のデータを使用した分析結果ですので、将来も同様の結果になるという保証はありませんし、そもそも投資は自己責任で行うものですので、仮に元本割れがあったとしても、その責任は自分で取る以外にありません。

ただ、何の投資もせず、ただ貯金をしていくだけでは、老後資金2000万円不足問題などに対応するのは難しいと思われます。

投資をするのか、しないのか。悩みどころですよね。

 

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