50代にもなると、年齢や立場が上というだけで他人から丁寧に対応されたり、ちょっと経験があるというだけで若い人から尊敬されたりすることがありますよね。
自分もそのような経験をしてきましたが、最初のうちは、「申し訳ないなあ」などと思っていたものの、いつしかそれが当たり前になってしまい、その後はあまり気にならなくなりました。
ただ、最近になって、「本当にそれで良いのかなあ」と思うようになりました。
確かに、年長者を敬うのは当たり前のことだと思うのですが、そこには、敬われる側も敬われるに値する存在であるという前提が必要なのではないかということが、ふと頭に浮かんだのですね。
そして、いろいろと考えた結果、50代には「感謝すること」「感動すること」「感慨に浸ること」の3つが必要なのではないかと思うようになりました。
感謝すること
誰しも、自分よりも年齢や立場が上の人に対しては丁寧に対応すると思いますが、それは、その人の心遣いや気遣いがあってのことだと思うのですよね。
そして、そうした相手の心遣いや気遣いに対しては、自分も心遣いや気遣いで返すべきではないかと思います。
それが、相手に対する感謝ですね。
もちろん、他人に対して心遣いや気遣いができる人は、相手に対して同様のことを求めることはしないと思いますが、だからといって何もしないというのもどうかと思います。
「ありがとう」
その一言だけでも返すべきですよね。
「丁寧に対応してもらえた自分も心地よい」「感謝された相手も心地よい」
そんなWin-Winの関係を目指すのが、人同士のコミュニケーションでもあると思います。
「感謝する」ことは大切ですよね。
感動すること
50代にもなると、新しい経験をすることが少なくなり、その結果、心を動かされるようなことも少なくなるわけですが、こうした世慣れが、「当たり前」と思ってしまう原因にもなっているような気がします。
また、心が動かされることが少なくなると、顔が強張るというのでしょうか、表情が変わることも少なくなるようですが、こんな状態では、「ありがとう」といった言葉が出なくなって当然だろうと思います。
そうならないよう、50代になったら、意識して新しい経験をするようにしたほうが良さそうですね。
感慨に浸ること
また、ときには過去を思い起こし、しみじみとした気持ちになることも大切ではないかと思います。
そうしたことが、心を動かすきっかけになることもあるでしょうし、現在の自分を見直す機会にもなるような気がするのですよね。
もちろん、どんな人にも負の記憶と言えるようなことはあると思いますし、過去を思い起こせば、そうした記憶が蘇ることもあるとは思います。
ただ、それはまた、負の記憶を捨て去るチャンスでもあると思うのですよ。
負の記憶は心の重荷になりますからね。
50代は、それを捨て去ることで心を軽くし、将来に備える年代でもあると思いますので、そうしたことに取り組んでみるのも良いと思います。
ポジティブな習慣が良い人生につながる
自分の老後のことや親の介護のことなど、考えなければいけないことが増える一方、体力の衰えから、思うように行動できなくなるのが50代ではないかと思います。
ただ、そんなときに、「もう歳だから」と諦めてしまうか、「まだまだいける」と前向きに考えるかによって、その後の人生は変わると思います。
感謝、感動、感慨といったポジティブな習慣を身に着け、心豊かな50代を過ごしたいものですね。