路線バスでの出来事

月に数回ほど路線バスを利用しているのですが、そこでの出来事を3つ紹介したいと思います。

 

1. 騒がしい子どもたち

バス停でバスを待っていたところ、自分のあとから3組の親子連れがやってきて、一緒にバスを待つことになったのですが、子どもたちの煩いこと煩いこと…

また、お母さんたちはそういう子どもたちに慣れていて気にならないのか、注意するような素振りすら見せず、お母さん同士の会話に夢中になっている状況を目の当たりにし、

「いくら外とはいっても、バス停は公共の場所なのだから、少しは注意してくれてもよいのになあ」

と、そんなことを思い始めた頃にバスが到着し、親子連れと一緒に乗車しました。

そして、

「さすがにバスの中では静かにするだろう」

と思いながら席についたのですが、すぐに自分の考えの甘さを反省することになりました。

そして、周囲にいたお客さんたちが親子連れをチラチラ見始め、運転手さんもミラー越しに親子連れをチラチラ見始めと、バスの中の空気が少しずつ悪くなっていきます。

「これはさすがに注意したほうがいいだろう。運転手さんも気が散って運転しづらいだろうし…」

と、そんなことを思いながら親子連れのほうに振り返ったところで、運転手さんから車内放送がありました。

「申し訳ありません。運転に集中できませんので車内ではお静かに願います」

そこでようやくお母さんたちが子どもたちを注意し、車内に静寂が訪れました。

運転手さんが「他の乗客の迷惑」と言わなかったのは、「誰がうるさいと言ってるんだ」といった反論が出ないようにとの配慮だったのかもしれませんが、いずれにしても、お子さんの躾けは大切ですね。

路線バスに乗車する際は、年齢を問わず、車内マナーにご協力いただきたいです。

 

2. 席を譲ってくれた女の子

いつもの通りバスに乗車したところ、その日はなぜか混みあっていて、いつもなら座席につけるところが、空席が見当たらずに立ったまま乗車することになりました。

すると、目の前の席に座っていた女の子が席を立ち、自分に向かって「どうぞ」と話しかけてくれたのですよね。

見た感じは小学生か、せいぜい中学に入ったばかりといった感じの女の子でしたが、年長者に席を譲るのが習慣になっているのか、自然な動作に見えました。

ただ、年長者とはいっても、さすがに席を譲ってもらうほどの年齢ではないので、思わず、「大丈夫ですよ」と返してしまったのですよね。

でも、相手にしてみれば、自分に席を譲るために座席から離れたわけですから、それで断られたら立場がないでしょうし、「そうですか」と言って座り直すわけにもいかないでしょう。

自分は、女の子に対して申し訳ないことをしてしまったわけです。

そこで、少し間が空いてしまいましたが、有難く座らせてもらうことにし、席について女の子に軽く会釈をしたところ、女の子のほうも軽く会釈で返してくれて、少し心が温まったような気分になりました。

良い経験をさせていただき、ありがとうございます。

 

3. 発車時刻を尋ねるお年寄り

○○駅始発のバスに乗車し、発車するのを待っていたところ、近くの席に座っていたお年寄りが、運転手さんに向かって声をかけたのですよね。

「運転手さん、このバス、○分発じゃないの?」

一方、それに対して運転手さんは、

「△分発ですよ」

と返したのですが、お年寄りは「そうなの?」といった感じで少し不満げなご様子でした。

なぜそういうことになったのかというと、その時間帯の○○駅始発のバスは、平日が○分発で、土日祝日が△分発というダイヤだったからなのですよね。

また、その日は土曜日だったので、運転手さんのほうが正しかったわけですが、恐らく、お年寄りのほうは、「土曜日は平日」という認識だったのだろうと思います。

今の人にしてみれば、「土曜日は休日」が当たり前だと思うのですが、週休二日制が一般的になる前から働いていた人の中には、月曜日から土曜日までが平日という感覚の人がいますからね。

自分も、最初に働いた職場が週休二日制ではなかったので、当時は、月曜日から土曜日までが平日で、休日は日曜日と祝日という認識でしたし…

と、そんなことが頭に浮かんだので、お年寄りに説明しようかと思ったのですが、運転手さんの回答に不満げなご様子のところで説明して、追い打ちをかけるようなことになってもいけないと思い、そのまま乗車し続けました。

言葉では「休日ダイヤ」とは言うものの、時刻表の表記が「平日・休日」ではなく「平日・土日祝」となっているのも、そういった経緯があったからなのでしょうね。