電子ブロックとマイキット

小学生の頃、電子工作に関心のある同級生が何人かいて、その子たちが持っていたのが電子ブロックやマイキットという知的玩具でした。

自分もその子たちの家に遊びにいったときに見せてもらったり、少しだけ触らせてもらったりしましたが、男の子の心をくすぐる玩具ではありますね。

 

電子ブロックとは

このうち、電子ブロックは、トランジスタダイオードといった電子部品が内蔵されたプラスチック製の小さなブロックが何種類か用意されていて、それを回路図集にある回路図の通りに並べていくというのが基本的な使い方の玩具です。

まあ、完成イメージを見ながらピースを組み立てるジグソーパズルみたいな感じですね。

回路図集に掲載された正しいブロックの配置図を見ながら、その通りにブロックを並べていき、電子回路を完成させるわけです。

 

マイキットとは

一方、マイキットは、アタッシュケースの中に電子部品が固定されていて、その周辺に配置されたスプリング同士を、回路図集にある指示通りにリード線でつないでいく(リード線をスプリングに挟む)ことで、電子回路を完成させるというのが基本的な使い方の玩具です。

また、電子ブロックの回路図集が「ブロックの配置図」であるのに対して、マイキットの回路図集は、「回路図と配線順序」の組み合わせになっています。

マイキットの各スプリングの脇には番号が書いてあるのですが、その番号を使い、「○-△」のような感じで配線順序が指示されているので、それにしたがってリード線をつないで電子回路を完成させます。

 

実際に使わせてもらった感想

さて、そんな電子ブロックとマイキットですが、同級生の勧めもあって、実際に使わせてもらったことがあります。

同級生いわく、「簡単なもの」ということで、ラジオとして機能する回路図を勧められたので、その通りにやってみましたが、ラジオの音が聞こえたときは感動しましたね。

やはり、「自分にもできるんだ」という体験は嬉しいものですし、そういったことを体験できるのが、知的玩具の良いところだと思います。

ただ、そこからさらに先に進むかどうかで、その後が変わってきますよね。

ラジオの音が聞こえたあとに、同級生が回路図や電子部品の説明をしてくれたのですが、よくわからないところもあって、自分はそこから先に進むことはありませんでした。

まあ、電子回路の仕組みを知っていることが、人生にとってどれだけ役立つものなのかはわかりませんが、知識の幅が人生の幅に多少なりとも影響するとしたら、そこから少しでも先に進んでおくべきでしたね。

 

親しみやすさで選ぶなら電子ブロック

また、電子ブロックとマイキットを比較した場合、電子ブロックのほうが親しみやすいかなあという気がしました。

たぶん、ブロックを並べるだけで電子回路が完成するという仕組みのほうが、初心者向きなのだろうと思います。

電子工作という言葉のイメージからすると、リード線でつないでいくマイキットのほうが、それらしい仕組みで良いのだろうとは思いますけどね。

それに、ブロックを並べるよりも、リード線でつないでいく仕組みのほうが自由度は高いと思うので、いろいろなことを試してみたいという場合は、電子ブロックよりもマイキットのほうが良いと思います。

複雑な回路図になればなるほど、つないでいくのが大変そうですけどね。

ただ、途中が大変なほうが、完成したときの達成感は大きいと思うので、そういった経験もしておいたほうが良いとは思います。