オレたちひょうきん族

80年代を代表するバラエティ番組と言って良いと思うのですが、当時、「オレたちひょうきん族」というお笑い番組がありましたよね。

自分が中学生の頃に始まった番組で、7~8年続いたと思うのですが、「楽しくなければテレビじゃない」というスローガン通りの番組で、当時の漫才ブームに乗った芸人さんたちが、アドリブあり、内輪ウケありで笑いを取っていました。

特に「タケちゃんマン」のコーナーや、「ひょうきん懺悔室」「ラブユー貧乏」のコーナーが面白かったなあ…

 

ヒーローなのにカッコ悪いタケちゃんマン

タケちゃんマンは、ビートたけし(北野武)さんが扮する正義の味方の「タケちゃんマン」と、明石家さんまさんが扮する「ブラックデビル」などの敵キャラクターが対決するというコーナーでしたが、戦闘というよりはゲーム対決でしたよね。

また、バラエティ番組だからだと思うのですが、タケちゃんマンは、子ども向けのヒーロー番組に出てくるような感じのヒーローとは違った、ちょっとカッコ悪いヒーローでした。

映画「スーパーマン」のように、「鳥だ!飛行機だ!タケちゃんマンだ!」という声とともに登場し、ラストは、「ナハッナハッ、ナハハッ!」と言いながら飛び去っていくのがお決まりのパターンだったなあ…

 

悪役らしい風貌のブラックデビル

一方、ブラックデビルのほうは、ヒーローものに出てくるような悪役らしい風貌でしたし、悪の帝王となるべく、変身して人間社会に潜み、悪事を働くといったところも、ヒーローものによくある設定でしたね。

ブラックデビルは、タケちゃんマンとの闘いで頭にある急所のアンテナを折られて亡くなり、遺体はタケちゃんマンの手で故郷の星に帰されましたが、その意志は、ブラックデビルの息子の「ブラックデビルJr.」に引き継がれました。

 

あみだくじの結果で攻撃するアミダばばあ

また、「アミダばばあ」という悪役もいましたね。

アミダばばあも変身ができるので、バニーガールなどに化けていましたが、タケちゃんマンの誘導尋問でそれがバレると、「見ぃ~たぁ~なぁ~」と言いながら正体を現していました。

そして、タケちゃんマンと対決するわけですが、対決の前に、タケちゃんマンに「あみだくじ」をやらせて、出た文字にちなんだ攻撃をしかけるのがお決まりのパターンでしたね。

 

ビックリ箱攻撃が得意のナンデスカマン

また、「ナンデスカマン」という悪役もいました。

アミダばばあと同様、変身してタケちゃんマンを惑わしますが、タケちゃんマンの誘導尋問に「ナンデスカ~?」と答えてしまうことで正体がバレて、対決に突入するというのがお決まりでした。

そして、「ナンデスカボックス」というビックリ箱を持ち出し、その前で踊ったあとに、タケちゃんマンの手をビックリ箱に入れさせて攻撃する「ビックリ箱攻撃」が得意技でしたね。

 

精神的ダメージを与える妖怪人間知っとるケ

また、「知っとるケ」という悪役もいました。

タケちゃんマンに「こんなの知っとるケ?」と言って話題をふり、タケちゃんマンに様々なポーズを取らせて揶揄い、精神的ダメージを与えるのが得意技でした。

 

悪の使者サラリーマン

あと、「サラリーマン」という悪役もいましたね。

見た目はメガネにスーツ姿という、どこにでもいそうなサラリーマンで、相手に名刺を差し出すのが得意技でしたが、名刺をポーカーの手札に見立てて、「鹿内と横澤の2ペア」みたいなことも言っていました。

当時、鹿内さんはフジテレビの社長で、横澤さんは番組のプロデューサーでしたが、そんな2人の名刺には力があるぞ!ということだったのだろうと思います。

まだ子どもだった自分は、このシーンを見て、大人の世界を見たような気になっていましたよ。

また、それもあって、個人的にはこのキャラがわりと好きだったのですが、一般ウケしなかったのか、サラリーマンは3~4回登場しただけでした。

 

ひょうきん懺悔室ラブユー貧乏

あと、「ひょうきん懺悔室」「ラブユー貧乏」のコーナーも面白かったですね。

ひょうきん懺悔室は、出演者やスタッフが神様の前で懺悔して、反省が見られないと頭の上から水をかけられるというコーナーでしたが、鹿内さんのあとにフジテレビの社長になった日枝さん(当時は編成局長?)も、この懺悔室で水をかけられていましたね。

一方、ラブユー貧乏は、明石家さんまが司会で、かつてラブユー東京を歌ったロス・プリモスが歌うラブユー貧乏をバックに、何人トリオが貧乏ネタを披露するというコーナーでしたが、このラブユー貧乏を収録したシングルレコードとカセットテープが発売されるくらい人気のコーナーでした。

 

80年代のバラエティー番組は面白かった

また、80年代には、「オレたちひょうきん族」以外にも、「8時だョ!全員集合」「欽ドン!良い子悪い子普通の子」「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」など、面白い番組がありましたよね。

亡くなった志村けんさんの「バカ殿様」が独立した番組として放送されたのも、この時代だったと思います。

その番組も懐かしいですよね。