サイゼリア論争

初デートでサイゼリアはアリかナシか…

そんな論争があるようですね。男性、女性、それぞれの意見を読んでみましたが、いろいろな意見があって面白いなあと思いました。

 

ケ・ハレ

日本人の伝統的な価値観のひとつではないかと思いますが、「ケ」「ハレ」というのがありますよね。これは、日常生活を「ケ」、特別な日を「ハレ」と区別する概念ですが、初デートという「ハレ」で食事をするレストランが「サイゼリアで良いかどうか」というのが、サイゼリア論争です。

まあ、当事者の二人が納得できる場所であればどこでも良いというのが正解のような気がしますし、他人の恋路に「ああでもない、こうでもない」というのも少し違うような気もしますが、確かに「本当にそれで良いのかなあ」とは思いますね。

自分もたまにサイゼリアで食事をしますが、サイゼリアは、気軽に行ける「ふだん使い」のレストランで、初デートという「特別な日」に行くレストランというイメージはないですし…

サイゼリアは、リーズナブルで味も良いレストランだとは思いますけどね。ただ、それ以上ではないと思いますし、サイゼリア自身も、それ以上を目指してはいないと思います。

 

恋は駆け引き

なので、初デートで雰囲気の良いレストランに連れて行ってもらえる。あるいは、連れて行ってもらいたいと思っている女性からすれば、サイゼリアは「あり得ない」となるでしょうね。

実際、サイゼリアはナシと思っている女性の中には、「軽く扱われたような気がする」「本気度が疑われる」「何となく試されているような気がする」といった意見もあるようですし…

よく、「恋は駆け引き」と言いますが、初デートで女性の心を掴みたいと思っている男性の方は、こうした意見もあるということを理解しておいたほうが良いと思います。

ただ、男性のほうにも、「お金目当ての女性を排除できるのではないか」といった意見があるようですので、もしかするとサイゼリアには、恋愛における「踏み絵」の機能があるのかもしれませんね。

また、そうだとすれば、初デートに漕ぎつける前に、「サイゼリアデートってどう思う?」といった話しをしておくのも、お互いの価値観を知る上で有効かもしれません。

その時点で価値観が一致すれば相手を誘ってみる。一致しなければ、お友達の関係を続けるというのもアリかなあと思いますし、そういったことも、広い意味での「恋は駆け引き」ではないかという気がします。

 

価値は全体性の中にある

といったサイゼリア論争ですが、初デートというのは、長く記憶に残るものですからね。サイゼリア云々の話しは抜きにしても、良い思い出になるようなプランを組んだ方が良いというのは間違いないでしょうね。

ただ、長い人生の中では、初デートはほんの一瞬の出来事ですので、そこで多少不快なことがあったとしても、それだけを理由に相手を否定してしまうのもどうかと思います。

価値は全体性の中にありますからね。相手の良いところや悪いところなど、全体を良く見た上で相手の人柄を判断しないと、いつまで経っても良き伴侶には巡り会えないと思います。

 

若いときの背伸びは魅力的

また、若いときは、ちょっとした背伸びが魅力的に見えることもありますので、初デートのときには、ふだん行かないようなアンリーズナブルなレストランで食事をするのも悪くはないと思います。

年齢を重ねてからの背伸びは、評価を落とす原因になることもありますからね。何となくですが、背伸びというのは、若いときにしておくものではないかという気もしますし…

そして、そういった経験の積み重ねが、年齢を重ねてからの魅力につながるような気がします。単なる足し算の結果ではない味のある大人というのは、そんな人ではないかと思うのですよね。