先日の東京高田馬場での事件もそうでしたし、これまでの事件でもそうでしたが、恋愛感情が絡んだ加害事件には、二つの共通点があるように感じますね。
共通点1:凶器が刃物
まず、犯行に使われた凶器が、包丁などの刃物である点が共通していますよね。いわゆる刃傷沙汰である点です。
特に包丁は、街中でふつうに販売されているものですので、手に入れるのが容易であるというのが理由の一つにはなっていると思います…
が、刃物が身近なものであるがゆえに、衝動的にそれを持ち出して犯行に及んでいるということもあるような気がするのですよね。
むしろ、こちらのほうが大きな理由になっているような気もします。
また、刃物を凶器に使う場合、攻撃対象に近づく必要がありますが、もしかすると、そういったことも、刃物が使われる理由の一つになっているのではないでしょうか。
恋愛感情からくる支配欲や執着心といった感情が、相手の近くで直接的に相手を支配したいという感情につながって、無意識に相手の近くで使える刃物を選択しているのかもしれません。
共通点2:執拗な攻撃
そして、もう一つの共通点が、相手に対して執拗な攻撃をしている点ですね。
相手に対する強い怒りや、場合によっては嫉妬心といった感情が、相手への執拗な攻撃という暴力性につながっているのではないかと思います。
先日の東京高田馬場の事件では、被害者が受けた刺し傷が数十か所あったそうですが、同種の事件でも、似たような報道がされていますからね。
恐らく、すでに相手が絶命しているか、それに近い状態になっても、攻撃の手を緩めることなく、ひたすら攻撃を加えているのではないかという気がします。
執念というか怨念というか、いずれにしても常軌を逸した犯行だと思います。
何となくですが、相手に対して恐怖や痛みを与えることで、自分の意図を相手に明確に伝えたいとでも思っているのではないかという気もしますね。
世間からしたら、歪んだ自己主張でしかありませんが。
あるいは、相手だけでなく、社会に対しても何かしらのメッセージを送りたいとでも考えているのかもしれません。
滅多刺しという行為が人の心情に与える影響は大きいですが、そういったことを考えて犯行に及んでいる可能性もありそうです。
便利さも考え物
また、便利さというのも考え物ではないかと思います。
「投げ銭」と言うのでしょうか。会ったこともない人に気楽にお金を送ることができる仕組みが一般的になっているらしいですが、お金については、あまり緩くならない方が良いと思うのですけどね。
お金を出す側も受け取る側も、ともに合意の上で成り立っているのだろうとは思いますが、合意していることと、そこに勘違いがあるかないかということは別だと思うのですよ。
お金絡みの「こんなはずではなかった」が一番厄介だと思います。予期せぬトラブルに巻き込まれないようにするには、そのあたりのことに気をつけたほうが良いと思います。