事前の予想に反して高市さんが自民党総裁に選出されましたが、男社会と言われている政治の世界で「女性初」は、いろいろと大変だろうと思います。
予想外の結果になった原因は何だろう
また、なぜ予想外の結果になったかは気になるところですね。
総裁選の話しが出て以降、マスコミの報道では、小泉さんが「優勢」「当確」といった感じでしたし、マスコミの票読みも、それほど間違っていなかったと思うのですよ。
ただ、高市さんの地方票(党員・党友票)がわりと伸びたことと、一回目の投票で小泉さんが国会議員票を80票しか取れなかったこと。
そして、二回目の投票で林さんの国会議員票の一部が高市さんに流れたことは、多くの人にとって予想外の出来事だったのではないかと思います。
このうち、高市さんの地方票が伸びたことについては、週刊誌の報道が影響したかもしれませんね。ステマ疑惑というのは、ちょっと印象が悪かったと思います。
また、90票と言われていた小泉さんの国会議員票が80票になった理由はよくわかりませんが、小泉さんを応援しているフリをしていただけの国会議員が、10人くらいいたというのは間違いなさそうです。
あと、二回目の投票で林さんの国会議員票の一部が高市さんに流れた理由もよくわかりませんね。
林さんは宏池会で、宏池会の重鎮は岸田さんで、その岸田さんが小泉さんを推していたわけですから、林さんの国会議員票は小泉さんに流れる…と考えるのが自然だろうと思いますし…
まあ、このあたりについては、すでに政界を引退している古賀さんの影響ではないかという噂話しもあるにはあったのですけどね。
同じ宏池会でも岸田さんと古賀さんは不仲でしたので、岸田さんが推す小泉さんに投票しないように古賀さんが林さんに働きかけた…という、一応は筋の通る話しでしたが…
思った通りにはいかないような気がする
といったよくわからない話しがある中で高市さんが総裁になったわけですが、女性初という快挙であるにも関わらず、そのあたりの話しで盛り上がらないのは、高市さんのマスコミ受けの悪さかもしれませんね。
また、今の自民党は少数与党で、公明との連立にも陰りが見える状況。そして、党内のバランスにも気を遣わないといけない状況であり、かつ、マスコミからは何かにつけて批判されるであろう状況…
高市さんにとっては、有利に働くところがまったくないですね。
こんな感じでは、高市政権も長くは続かないかなあ…
野党が統一候補を擁立すると、高市政権にならない可能性もありますし…
麻生さんからも指摘されたようですが、苦手と言われている会食などのお付き合いを大事にして、筋を通し過ぎず、妥協するところは妥協して党内の仲間を増やすことですね。
何だかんだ言っても政治は数ですし…
それと、例え話しや言葉遣いも、もう少し気にしたほうが良いかもしれません。
ワークライフバランスを捨てて…とか、馬車馬のように…といった表現は、切り取られやすいですからね。
政治家の言葉は、「どこ」で「何」を話したかによってその意味が決まるものだと思いますし、それをわかった上で報道するのがマスコミの仕事だと思うのですが、そこに期待できない以上、話す側が気をつけないと足をすくわれてしまうと思います。