サラリーマンを辞めた日

 

最近流行り?のリストラにより、先月末にサラリーマン人生を終えました。

世間には、退職したあとに「○○社を卒業しました」といったことを言う人もいますが、自分が言うとしたら、たぶん「卒業しました」ではなく「除籍になりました」と言いますね。

まあ、リストラと言っても、解雇でなければ「除籍」ではなく「退学」なのかもしれませんが、いずれにしても、「卒業」という言葉はちょっと違うような気がするので…

 

リストラってどこもこんな感じ?

ちなみに、勤め先は大企業と言えば大企業というか、少なくとも中小企業基本法?の中小企業の定義からは外れる規模の会社だったのですが、大手のように「こういう条件で希望退職を募集します」とか、「希望すれば再就職も支援します」みたいなことは一切なく、一言で表現するなら、「やる気を削いで自発的に辞めてもらう」といった感じでした。

まあ、「手厚い対応をしますよ」と言ってリストラをする大手も、それは表面的な話しで、実際は似たような感じなのかもしれませんが、いわゆる「パッとしない中高年」をピックアップして、その人たちの心が折れるように「意地悪」をして、心が折れた人から辞めていく…といった感じですね。

ただ、面白いなあと思ったのは、「パッとしない中高年」の中に、「パッとしているけど上司との折り合いが微妙な中高年」が混ざっていたことですね。

「組織」と言うと聞こえは良いですが、それは同時に、構成員の感情の集合体でもありますので、気に入らない人や都合の悪い人を「組織から弾き出す力」が働いたのかもしれません。

 

辞めてもいいかなあと思った

で、実際にリストラが始まり、一人辞め、また一人辞め…となって、どうしようかなあと思っていたときに、ふと、「辞めてもいいかなあ」といったことが頭に浮かんだのですよね。

もちろん、お金のこと(生活のこと)を考えたら辞めないほうが良いわけですが、直感?というか何というか、よくわからない、何とも言い難い感情のようなものですかね?

ただ、そんなことが頭に浮かんだことで、逆に気持ちに余裕ができたというか、気が滅入って仕方がない…といった状況にならなかったのは良かったと思います。

また、「達観した」というよりは「冷めた」のだと思うのですが、同僚たちを見て、「みんな今日もサラリーマンしてるなあ」みたいな気持ちになって、思わず笑ってしまうこともありましたね。

ついこの前までは、自分も「サラリーマンしてた」はずなのになあ…

 

感情を優先すると痛い目にあう

それと、もう一つ面白かったのが、仕事の評価というよりは感情的な話し(上司との折り合い)でリストラの対象に入れられてしまった同僚の言動でした。

「弁が立つ」というか、上司から意地悪されるどころか、上司に意地悪するくらいの勢いの物言いをし続けて、「どっちがリストラ候補なんだ?」といった感じになったのですよ。

まあ、感情を優先した上司の「負け」であり、自業自得ということなのですけどね。

で、その後は…というと、いつの間にか上司を通り越して役員に物言いをするようになって、そのせいかリストラ話しが止まってしまうという珍事?が起こりました。

その結果、意地悪も止まったので自分としては有難かったですが…

 

それから数か月が経過して

そして、何だかんだで数か月が経ち、その同僚は退職しました。

同僚いわく、「話し合いで金銭解決になったので円満退社」とのことでしたが、自分からしたら、「あれのどこが円満退社なんだろう?」でしたけどね。(裁判沙汰にならなければ円満なの?)

ただ、何の条件も無かった話しに、多少なりとも条件をつけた(つけさせた)のは凄いことだと思いましたし、勢いに任せて言い負かしたというよりは、理路整然と追い込んだのではないかと感じました。

 

そして退職日を迎える

ということで、その同僚の退職を見届けたあと、改めてどうしようかなあと考えたのですが、ふと、「いい機会なのかもしれないなあ」といったことが頭に浮かびました。

そして、自分から上司に退職の意思を伝え、わずかな金額ではありましたが条件付きにしてもらい(金銭解決した同僚に感謝ですね)、定年まで残り一年ちょっとのタイミングで退職日を迎えることになりました。

送別会も記念品も花束も無しという扱いではありましたが、まあ、そんなものでしょう…

一応、自分のほうは礼儀?として職場に菓子折りを手配したのですが、もしかしたら嫌味と受け取られたかもしれないなあ…

と、そんな感じだったこともあって、「感慨深い」とか「感慨に耽る」みたいなこともなく、サラリーマン人生を終えました。

30年以上続けたわりに、あっけないというか、あっさりというか、そんな最後でしたね。