味の違いは現場力の違いかもしれない

SNSでたまに話題になることがありますが、チェーン店なのに店舗によって味が違うということがあるようですね。

チェーン店であれば、調理マニュアルもあるでしょうし、研修も行われていると思いますので、ふつうに考えれば、味が違うということは無さそうですが…

ただ、本当に味が違うのであれば、美味しい店舗の店員さんは評価してあげてほしいと思いますね。

人件費の兼ね合いで、現場の仕事はアルバイトやパートさんに任せになっているような気もしますが、現場力は大事ですし、正当な評価が無ければ維持できないと思うのですよ。

 

刺身の厚みは味や食感に影響する

ちなみに、自分も「同じ刺身でも厚みによって味が変わる」という経験はしているので、チェーン店でも、店舗ごとのほんのわずかな違いが、味の違いになっているのかなあとは思っています。

刺身の場合、厚みがあると歯ごたえを感じやすいですし、逆に薄くても、それはそれで舌触りの良さを感じることができますが、そういった少しの違いが味の違いになっていますからね。

厚切りのマグロの赤身の旨味とか、白身魚の薄造りの繊細な味わいとか、切り方が変わるだけで、こうも味が変わるものかと思います。

 

同じマニュアルでも結果が変わる

チェーン店のマニュアルがどのようなものなのかはわかりませんが、同じマニュアルでも味に違いが出るのだとしたら、解釈の違いが生まれるような内容なのかもしれませんね。

あるいは、解釈に差は出ないものの、調理する人の技術(経験や熟練度)によって、食材の切り方や加熱、調理の仕方にわずかな違いが出て、それが味に影響している可能性もありそうです。

また、チェーン店であれば食材の仕入れ先も統一されているような気もしますが、もしかしたら、店舗ごとに仕入れ先が違うとか、保管の仕方が違っていて、それが食材の鮮度に影響しているのかもしれません。

もしくは、店舗によって火力の違う調理器具が使われているといったこともあるのかもしれませんが、いずれにしても、そういった違いが味に影響しているのかなあという気はします。

 

現場力は大事にしたほうがよい

まあ、実際のところはわかりませんが、個人的には、調理する人の経験や熟練度が、どのくらい味に影響しているのかが気になりますね。

また、そういったところが味に影響しているのだとしたら、低賃金なのに高い現場力になっていないかも気になります。

「マニュアルに従って仕事をすれば良い」ということでも、そこに創意工夫があるのなら、それはしっかり評価しないといけないと思うのですよ。

日本って、現場で働いている人の主体的なオペレーションに支えられているサービスが多いと思うので、その水準を維持するには、高い評価が必要だと思います。

コストばかりを重要して、人に注目しないでいると、いずれ日本の良いところが失われるような気がしますね。