高望みしない生き方も悪くはない

「志が高い生き方」と「高望みしない生き方」のどちらの生き方が良いと思いますか?

もしこんな質問のアンケートがあったとしたら、どういう結果になるでしょうね?

自分は、

「志が高い」という言葉にはポジティブなイメージがある。

「高望みしない」という言葉にはネガティブなイメージもある。

「生き方」は立派なものであったほうが良い。

といった考えで、「志が高い生き方」のほうを選択する人が多いのではないかと思っているのですけどね。

 

志が高い生き方は難しい

ただ、仮にそういう結果になったとしても、実際に「志が高い生き方」をするのは難しいと思うのですよね。

「高い理想や目標に向かって突き進むことができる」とか、「困難な状況になっても諦めずに努力し続けることができる」といったことは、誰にでもできることではないと思いますし、「言うは易く行うは難し」で、高い理想や目標を掲げる人はそれなりにいると思いますが、努力することなく終わる人や、努力の途中で諦めてしまう人が大半ではないかと思います。

 

志が高い生き方のメリット・デメリット

また、「志が高い生き方」には、大きな充実感が得られる。自己成長できる。場合によっては社会に貢献できるといったメリットがある一方、理想や目標に対して一途になり過ぎて他の選択肢を見逃してしまう。目標達成に対するプレッシャーがストレスになり、燃え尽き症候群になってしまうといったデメリットもあると思います。

また、「志が高い生き方」の難しいところは、単に「志が高い」だけではうまくいかないということではないかという気がしますし、これも、この生き方のデメリットの一つではないかと思います。

「志が高い生き方」をするには、理想や目標以外の、例えば周囲との人間関係といったことにも目を向けられるようなバランス感覚や、他の選択肢にも目が向くような柔軟性といった要素などを持ち合わせていることが必要だろうと思いますね。

 

高望みしない生き方のほうが現実的

一方、「高望みしない生き方」のほうには、そういった難しさは無いと思います。

「現実的な目標を掲げ、身の丈にあった生活をする」とか、「現状を受け入れて無理のない生活をする」といったことは、誰にでもできるでしょうからね。

また、それからすれば、「高望みしない生き方」は、「志が高い生き方」のような立派な生き方とは言えないと思いますが、だからと言って粗末な生き方というわけではなく、どちらかと言えば現実的で確実な生き方ではないかという気がします。

 

高望みしない生き方のメリット・デメリット

そして、「高望みしない生き方」には、不要なストレスを感じることなく、心の平穏を保てるといったメリットがある一方、成長の機会を逃したり、変化への対応が遅れるといったデメリットがあると思いますが、このうち、デメリットについては、「現状に甘んじる」ということが無ければ、それほど気にしなくても良いと思いますね。

現実的な目標を掲げ、それを確実にこなしていれば、成長するもできるでしょうし、変化への対応が遅れることもないと思いますので、日頃からそういったことを心掛けていれば大丈夫だろうと思います。

 

どちらの生き方が良いかは一概には言えない

さて、そんな二つの生き方ですが、このように、どちらの生き方にもメリットとデメリットがありますので、どちらの生き方が良くて、どちらの生き方が悪いといったことは一概には言えないですね。

それに、自分がどういう生き方をするかはその人の自由ですので、それに対して優劣をつけるのも適当ではないと思います。

一番良いのは、自分と相性の良い生き方を見つけて、その通りに生きることではないでしょうか?

 

高望みしない生き方を選ぶ人もいる

また、何となくですが、自分と相性の良い生き方が「高望みしない生き方」だったという人も、わりといるような気がしますね。

もちろん、多くの人は「志が高い生き方」が立派な生き方で、それを目指すのが理想的だと考えているとは思います。

ただ、「志が高い生き方」ができる人は、ごく一部の優秀な人に限られると思いますので、自分がそうでないと気づいている人の多くは、「高望みしない生き方」のほうを選択すると思うのですよね。

 

高望みしない生き方も悪くはない

また、「高望みしない生き方」は、ある意味で知足安分(足るを知り自分の分限をわきまえる)ですので、それにより身の丈にあった無理のない生活ができると思いますし、心穏やかな日々を過ごせると思います。

もちろん、「高望みしない生き方」を否定するような意見があるのは事実ですし、中には、そういった意見を気にする人もいると思いますが、「高望みしない生き方」も悪くはないので、それが自分に合っているのであれば、その通りの生き方で良いと思います。

世間には、「成功者」と言われている人がたくさんいますが、誰もがそうなれるわけではありません。成功者を目指して自分の能力を超えるようなことに手を出し、わざわざ疲弊することはないと思いますよ。

それよりも、その他大勢の中の一人として、自分の人生を楽しめる生き方をしたほうが良いのではないでしょうか?