戦略的実家暮らしの勧め

ある程度の年齢に達しながら実家暮らしを続けている男性に対して、一部の女性から批判の声があるようですね。

「自立できていないのではないか」「マザコンなのではないか」など、いろいろな批判があるようですが、一言で言えば、「実家暮らしの男性は頼りなく見える」というなのでしょう。

確かに、実家暮らしの男性を女性目線で見ると、そのように見えるのかもしれませんね。

 

大切なのは自立性

ところで、ここで言う「自立」とは、具体的に何を指しているのでしょうか。

自分が思うに、それは「経済的自立」のことではないかという気がします。

「男性が稼ぎ女性を養う」という昔からの価値観が、未だ社会に残っており、そういったことを気にする女性が多いということかもしれませんね。

ただ、「自立」には、「経済的自立」以外にも、「身体的自立」や「社会的自立」、「精神的自立」がありますし、何より大切なのは、「自分で考えて行動し、行動した結果について責任を取れる」という「自立性」ではないかと思います。

もちろん、「経済的自立」が大切なことであるのは間違いありませんが、それだけで実家暮らしの男性を評価することが、必ずしも正しいわけではないということも理解しておいたほうが良いと思います。

 

経済的自立は長期的な視点で考える

また、「経済的自立」については、長期的な視点で考えたほうが良いと思います。今の時代は、人生100年時代と言われるくらいの長寿社会ですからね。

昔に比べて栄養状態も良くなり、医療も発達しましたので、ちょっとのことで人が亡くなることが無くなったのです。

ただ、生きているうちはお金がかかるというのは、昔も今も変わっていません。

そのため、「経済的自立」については、そうした長い人生を基準に考えないと、途中で金銭的な破綻を迎えることになります。

また、そうならないためには、長い時間をかけて資産形成を行うことが必要で、それには元手となるお金が必要になりますが、そのお金を捻出するために実家暮らしが必要ということなら、それを選択するべきでしょう。

 

戦略的実家暮らしの勧め

今、東京の多少便利なところでそこそこの広さの部屋を借りて一人暮らしをすると、最低でも7~8万円のコストがかかります。

そのコストを負担してもなお、金銭的な余裕があるということであれば、一人暮らしも選択肢の一つになり得ると思いますが、そうでないなら、よく考えたほうが良いと思います。

長い人生を生きていくには、自分の人生の全体像を把握しながら、目標に向かって複数の選択肢を検討する思考力(戦略的思考)が必要です。

自分の人生の目標は何かを考え、「実家暮らし」という選択肢を検討してみましょう。

 

他人は他人、自分は自分

他人は他人、自分は自分です。他人の評価を過度に気にする必要はありません。

周囲の人たちとの協調関係は必要ですが、それは周囲に追従することではありません。

それよりも大切なのは、自分で考え、自分で選択した、自分の人生を生きることですし、そのために実家暮らしが必要ということなら、胸を張って選択しましょう。